中国のメディア 2017 7 30
ジャーナリストの古森義久氏は、7月29日、
「Japan In-depth」で、このような記事を書いています。
朝日新聞のCNN社長のインタビュー記事には唖然とさせられた。
トランプ大統領に「フェイク(偽)ニュース」と非難されるCNNの報道に対して、
最近の「大誤報」には、一切、触れず、
CNNの報道が、すべて正しいかのような記事に仕立てていたからだ。
その朝日新聞の姿勢には、
自分たちの都合の悪い事実は、すべて無視するという偏向や独善があからさまだった。
アメリカのメディア界でも政界でも、CNNの誤報は、はっきりと確認されている。
CNN自身が認めた誤報もあった。
たとえば以下の例がある。
CNNは6月22日、
「議会上院情報委員会は、トランプ陣営の幹部が、
ロシア政府系の投資銀行総裁と密会したことへの捜査を始めた」という趣旨の記事を掲載したが、
その後、すぐに内容が正しくなかったとして全面撤回し、
その報道にかかわった自社の記者3人を辞職させた。
(以下、省略)
朝日新聞の記事は、CNNのこうした実際のミスやトラブルにまったく触れることなく、
あたかも完全無欠なニュースメディアのごとくに扱い、
その誤報や虚報を非難するトランプ大統領側の発言は、すべて不当だとしているのだった。
(引用、以上)
古森義久氏は、かなり怒っていますが、
このようなことは、中国のメディアでは、ごく自然なことです。
朝日新聞もCNNも、中国のメディアに似てしまうのは、仕方ないことです。
さて、これからのマスコミは、専門店化しないと生き残れません。
だからこそ、朝日新聞は、おそらくリベラルや左翼系のメディアを目指そうとするかもしれません。
一方、CNNは、「トランプ叩き」の専門店になろうとするでしょう。
それもこれも生き残りのためです。
いつまでも「総合誌」や「総合ニュース」にこだわっていると、経営の危機に陥ります。
マーケティングで考えれば、
固定客の獲得が、商売の秘訣です。
つまり、朝日新聞もCNNも、商売の秘訣を正しく実践しているのです。
このように経営上の理由と考えると、
朝日新聞もCNNも、ごく自然な動きとなっています。